今年から始まる共通テストですが、長く続いたセンター試験とは傾向が異なり今までの勉強法を見直す必要がありそうです。
目次
センター試験と共通テストの違い
配点の違い
今までのセンター試験では筆記試験が200点、リスニング試験が50点となっており、受験業界全般的に筆記試験で出題されるような文法事項や読解問題への対策がメインとなり、リスニング対策は基本的に試験の直前期などに対策をして乗り越えるのが主な傾向でした。
しかし、今回の共通テストではリーディングが100点、リスニングが100点となっており、今までのような直前のみのリスニング対策では対応しきれなくなりました。
また、注意点としては大学によりリーディングとリスニングの比率が変えることができるのでどの大学を受けるかも大きなカギを握ります。
出題傾向の違い
リーディング
リーディングでの大きな変化はセンター試験の大問1,2で見られた発音問題や文法問題単体での出題が共通テストでは見られなくなった点です。これにより単なる知識での戦いから文章を素早く、そして正確に読み取る「速読力」が大きなカギを握ることとなります。
速読力は急に身につけることは困難であり、日頃から英文を読む事によって得られるものですからスラスラ英文を読め、正確に読み取る事のでき多くの問題で正解を導く英語が得意な子となかなか英文が読めず、あまり多くの問題を解くことができない上に正解に導くことが困難な子とでは大きな点差を付ける事となり、共通テストでは英語が合否に大きく影響しうることが予想されます。
リスニング
センター試験と比較し問題の難易度にはあまり大きな変化はなさそうです。しかし、大問5,6では1度しか音声が再生されないため難易度は上がり、得意な子と苦手な子とで差が付きやすい問題となります。
対策法
リーディング
今回の共通テストでは速読力が大きな力を握ります。
そのため、河合出版のやっておきたい長文500を毎日1問ずつやっていくことがおすすめです。また、長文を読む時、パラグラフリーディングや文章の構造の識別、筆者の主張と根拠の明示の顕示化など様々なテクニックがあり、それらによって速読を図ることができます。
もちろんコツコツやることによって読むのは早くはなりますが、本質的な解決にはなりません。テクニックを教えてもらいながら1問1問を本番の試験のように解くことによって速読化することができます。
リスニング
リスニング対策として単語帳の音声を繰り返し聞くことによる対策はあまり良いものとは言えません
。
リスニング問題での1番の壁となるのは単語と単語の繋がりや省略などです。多くの受験生の場合、1語1語がはっきりと発音された文章(いわゆるジャパニーズイングリッシュ)は聞き取ることができますが、ネイティブのような省略や単語と単語が繋がって発音されると何を言っているのかがわかりにくくなります。
そのため、まず慣れるために1冊の問題集を繰り返し、自分の聞き取れなかった部分を回答の英文を見ながら学習することにより発音を理解することでリスニング能力を上げることができます。