家庭教師を利用するときに、「医学部生の先生に教えてもらおう」と考えることもあると思います。大学の医学部や医大に通う先生は学力が高く、これから難関校や医学部を目指す子供におすすめです。
ただ、「医学部生だから良い」と単純に考えるのは、あまり良くありません。あくまでも「子供に合うかどうか」を基準に考える必要があります。
目次
難関校受験や医師を目指すなら、医学部生はおすすめ
医学部に在籍する先生は学力が高いため、難関校を受検する場合や子供が医師を目指すときにはおすすめです。
一般的に医学部は受験の難易度がとても高く、実際に受験を経験した人でないと指導できません。医学部志望の場合、医学部に在籍する先生に教えてもらうほうが良いです。
医学部生講師のメリット・デメリット
医学部の先生はとても学力が高く、良い先生が多いことに間違いはありません。ただ、メリットだけでなくデメリットもあるため、両方を理解して考えることが大切。医学部生のメリットとデメリットを紹介します。
医学部生のメリット
医学部の先生には、次のようなメリットがあります。
- 難しい問題でも教えてもらえる。
- 医学部について詳しく、受験や進路に役立つ情報を提供してくれる。
医学部生は中学や高校で学ぶ内容を、とても深いレベルで理解しています。そのため子供が難しい問題でつまずいても、すぐに教えてもらうことができます。ほかの学部の先生だと、子供が難しい問題を質問したときに、答えられずに時間だけ過ぎてしまうことがあります。
また、医学部の先生は当然ですが、医学部の実情を知っています。医学部受験についての情報や進路の情報に加えて、「医学部生はどんな学生生活を送っているのか」についても話をしてくれます。
こうした話は子供にとって、とても大きなモチベーションになります。理工学部など、他学部の先生にはできない話なので、医学部講師のメリットといえます。
医学部生のデメリット
上のようなメリットがある反面、医学部の先生にはデメリットもあります。次の2点を確認しておきましょう。
- 勉強が苦手な子供の気持ちを理解しにくい。
- 「割に合わない」と感じたら、すぐに担当を降りやすい。
家庭によっては「頭の良い先生に教えてもらえば間違いない!医学部の先生に教えてもらおう」と考えることがあります。ただ、子供の成績が偏差値50前後、つまり平均レベルの場合、医学部の先生は合わない可能性があります。
医学部の先生はもともと勉強が好きだったり、小学生の頃から学力が高かったりすることが多いです。そのため勉強が嫌いな子供の気持ちを、理解できないことがあります。
医学部の先生は「基本的なことは誰でも理解できて当たり前」「生徒の基礎ができている前提で、ハイレベルな指導をしたい」のように考えていることがあります。こうした先生が勉強嫌いな子供を教えると、「こんなことも理解できないの?」「諦めたほうがいいんじゃない?」のような、モチベーションを下げる言葉を投げかけてしまいがちです。
勉強が苦手な子供の場合、まずは「楽しく教えてやる気を高めてくれる先生」のほうが学力を伸ばしやすいです。「とにかく頭の良い先生に教えてもらおう」のように考えると失敗しやすいため、気をつけましょう。
また、医学部の先生は「論理的・合理的に考えること」が得意です。つまり「割に合わない」と感じたら、担当をやめてしまうことが多いです。
もちろん先生によっては「教えたり人から頼られたりするのが好きだから、家庭教師をやっている」という人もいます。ただ、「せっかく医学部に入ったのだから、高い時給でアルバイトをしたい」と考えている先生も、正直なところ多いです・・。
後者の先生は時給の高い仕事を優先して、ほかのバイトをすぐにやめてしまうことがあります。ドライな対応をされることもあるため、頭に入れておきましょう。
上記のような医学生が少なくないことも事実です。弊社では勉強だけ頑張ってきた医学部生は採用しません。責任感が強く、文武両道でコミュニケーション能力が高い医学生を採用しています。
医学部生の先生は、子供によって相性の差が出やすい
医学部の先生は、良くも悪くも「向き不向きが出やすい先生」といえます。
勉強意欲や医師・医学部への進学意欲が強い子供にはピッタリ合うことが多いものの、それ以外の子供には他学部の先生のほうが合うことは多いです。紹介したメリット・デメリットを理解して、子供に合うかどうかを考えてみて下さい。
弊社では事前にアンケートを取らせていただき、お子様の相性の良い先生を派遣するような仕組みを取らせていただいております。もちろん、担当講師の変更も可能ですので、お気軽にご相談ください。