世の中には様々な参考書があり、自分にはどれがいいのかがわからず迷ったり、買ったのはいいけれども解説があまり良くなかったりしますよね!
そこで様々な医大生からおすすめの参考書の意見を聞き取りつつ、最近発売されたものも含めおすすめの参考書をまとめてみました!
目次
化学をこれから始める人、基礎がまだ不安定な人向けの本
大学受験Doシリーズ
この本の特徴はなんと言っても解説が丁寧かつ入試で必要な知識まとめられており、覚えるべき知識は枠で囲われており勉強がしやすいです。また掲載されている問題は頻出問題ばかりで勉強の成果がすぐに得点に結びつくコスパに優れた1冊。また、付録で付いてくる重要事項をまとめた薄い本は赤シートで文字が消える様になっており、まとめノートなどを作らなくてもすでにまとめられているという心遣い。
この本のデメリットとして挙げられるのは掲載されている問題にはそこまで難しい問題は少ないという所。そのためこのあと挙げる問題集に進むことをおすすめします。しかし、化学は知識面を問われるものが多く、ほとんどの人はまずこの本で知識をしっかりと暗記することをおすすめします!
ちなみに受験会場でテスト直前の知識の確認のためにこの参考書を見ている人が多かったなと感じています。
宇宙一わかりやすい高校化学
ほとんどの人には先程の大学受験Doシリーズをおすすめするのですがそれでもわからないという人におすすめなのがこの1冊。ページ数が多く分厚いため、最初は抵抗感を抱いてしまう人がいるかもしれないが、文章と図がだいたい半分ぐらいで意外とこなすことができる。この本の特徴はなんと言っても図の多さ!視覚的にもわかりやすいためおすすめ。化学の基礎から着実に積み上げることができる。文字を読み続けるのが苦手な人でもとっつきやすい。個人的にはこの本で理解できたら大学受験Doシリーズに戻ることをおすすめする。
ある程度知識が定着してきた人向け
化学基礎問題精講
ある程度知識があるがどうやって知識を使い問題を解けばいいのかが不安な人におすすめな1冊。問題数は比較的少なく取り組みやすいだけでなく、解説が丁寧なのが特徴的。問題数が多いが解説が雑な問題集にすすむ前にこの問題集を取り組んでおく方が問題を解くときの頭の使う方の基礎が定着することからおすすめ。1周目はしっかり解いて、2周目は間違えたところを中心にやるのがいいだろう。また、間違えたところは自分の化学における【知識の原点】とも言える大学受験Doシリーズの該当分野を確認し、他に知識の漏れが無いかを確認しつつ進めていくと1冊で幅広い知識の穴埋めを行うことができるだろう。
セミナー化学基礎+化学
この本は学校で配布されることも多い1冊。この本は解説があまり丁寧で無いのがデメリットではある。しかし、掲載されている問題は良問が多く、共通テスト(センター試験)で出るようなものから難しい問題まで載っている本である。そのため、大学受験Doシリーズをやってから取り組むのが良い。
また、この本の特徴なのは教科書に付随している問題集ということもあり、教育指導要領に基づいて作成されており、国が行う試験(共通テストや国立大学の入試)で使う知識はすべてカバーされている。そのため共通テストで高い得点率を要する国立志望にはおすすめである。しかし、難易度はそれほど高くはないため通常全学部問題が同じところ、他の学部とはことなり医学部だけ問題が異なり難易度が高い問題を解かさせるような大学は次に挙げるやや難しめの問題集を取り組んだほうが良いだろう。
レベルを上げていきたい人向け
化学重要問題集 ―化学基礎・化学
有名なこの1冊。この本を完璧にすれば入試試験では他の受験生と差をつけることができるだろう。300問程度あり入試で出やすい問題と呼ばれるものはすべてカバーされていると言っても過言ではない。間違えた問題はマークを付け何度も繰り返し解き、自分の弱点は全て埋めていきたい。また、弱点を見つけた際は必ず大学受験Doシリーズに戻って確認することを忘れないで欲しい。
理系大学受験 化学の新演習
良問揃いの1冊。基礎的な事項から発展的な内容まで扱いつつも解説がしっかりとしており、発展的な内容の知識も提供してくれる。この本の解説はしっかり読むと頭の使い方がわかりとても良い。内容が難しいのであるので難関大学志望の人はこちらの方がおすすめできると思われる。網羅性においても重要問題集とほぼほぼ同程度をカバーできている。
持っていると安心な辞書的な参考書
化学の新研究―理系大学受験
医学部を受験する人の多くは持っていた印象がある。この本を通読するのはよほど時間があり、他の科目も完璧な人以外は辞めたほうがいい。基本的にすべての知識が整理せれて掲載されている。過去問演習をして疑問点が出た際に頼れる1冊。また、私大の入試試験は日程が連続していることが多いため入試が終わったあと、疑問点をすぐに解決し次の日の入試に望めるような体制を構築するためには必需品。